シャフト炉式ガス化溶融炉の処理フローなどの仕組みについてイラストでご紹介しています。
図解：ガス化高温溶融炉
開口の大きな装入装置により、ごみ投入前の選別や破砕等の前処理は不要です。 また、窒素ガス置換を行うことで、炉内ガスの漏えいを防止し高い安全性を確保します。
ガス化と溶融の機能が一体となったシャフト炉式ガス化溶融炉では、 炉内で長時間のごみ滞留時間を確保することで、ごみ質の変動に柔軟に対応できます。 また、高温還元雰囲気で産出された溶融物は無害で安全な品質です。
溶融物は高温溶融状態を保持したまま間欠出湯されます。 高温の溶融物を瞬時に冷却、水砕することで安定した粒度の溶融物生成を実現します。
サイクロンを設置することで、熱分解ガスの除じんが可能です。 回収した可燃ダストをガス化溶融炉に吹き込むことで、コークス使用量と最終的に埋め立てられる飛灰量を削減します。
発生する熱分解ガスを独立した燃焼室で燃焼制御することで、 3T（燃焼温度・滞留時間・撹拌）を確実に確保した完全燃焼を行い、ダイオキシン類を分解します。
ごみの持つエネルギーはボイラにより熱回収し、発生した蒸気を活用し、タービンによる発電を行います。 また、場内外設備への余熱供給も可能です。
ガス化溶融炉での石灰石添加による有害ガスの中和に加え、バグフィルタや触媒反応塔などを設置することで、 ごみ質や公害規制値を考慮した最適な排ガス処理を行い、環境基準を確実に順守します。
最終処分対象物は、薬剤による無害化処理後の飛灰のみとなります。 また、飛灰からの重金属回収（山元還元）にも対応可能です。
